太陽光発電所の事故・故障に備え、保守と損害保険が一体で復旧を早める
発電設備には事故や故障がつきもので、破損した部分を素早く修理して復旧させることが稼働率を高めるうえで重要だ。太陽光発電所を対象に、日常の監視から点検・修理までを含む保守と損害保険を一体にしたサービスが始まる。発電能力が500kWの設備で年間の利用料は約150万円になる。
国で300カ所以上の太陽光発電所を運用しているNTTファシリティーズが「損害保険付き太陽光発電所保守サービス」の販売を1月25日に開始した。太陽光発電所の保守と損害保険をパッケージにした新しいサービスで、発電能力が50~2000kW(キロワット)の高圧の太陽光発電所を対象にする。
このサービスに加入すると、NTTファシリティーズが事故の対応と保険金の請求を一括で請け負うため、発電事業者は事故や故障が発生した時の負担を軽減できる(図1)。NTTファシリティーズによると、保守サービスと損害保険の契約を個別に結ぶ場合と比べてコストを5~10%削減できる見込みだ。サービスの利用料は500kWクラスの発電設備で年間に約150万円が標準である。
NTTファシリティーズは保険代理店の「きらら保険サービス」を通じて太陽光発電所の損害保険に加入している(図2)。新たに提供するサービスの利用者は、NTTファシリティーズが契約している保険に加わって団体割引の適用を受ける仕組みだ。
損害保険の補償の対象は太陽光パネルをはじめ、基礎や架台、パワーコンディショナーや受変電装置を含めて発電設備の全体をカバーする。電気的・機械的な事故のほか、火災・落雷などの災害、第三者による盗難や投石も補償の対象になる。
【2017.1.30 スマートジャパン記事より】
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